ここでは、手縫いのラストスパート!平縫いの糸の始末を紹介します。
手縫い<その3>平縫いで縫い進めた縫い目を完成させましょう♪
裏側が見える場合と見えない場合の始末の方法をご紹介しますので、作品によって使い分けてください☆
それでは、下記のリストを参考にして、準備ができたら早速始めてみましょう。
裏側が見える場合
仕上がった時に裏側が見る場合の糸の始末の方法です。
縫い終わりの3目手前まで平縫いをしたら、残りの3目は、右側の針はそのままにしておいて、左側の針1本で縫い進めます。
まず、左側の針を次の穴に通して引き抜きましょう。
まだ右の針と糸はそのままにしておき、左側の手前から2目の穴に右側(表)から針を通しましょう。
針を左側に引き抜き、そのまま縫い終わりの穴に左側(裏)から右側(表)に通して引き抜きましょう。
今度は逆方向に縫い進んでいきます。
右側に抜いた針を、1目戻って右側(表)から左側(裏)に通しましょう。
針を通して糸を引きます。
左側(裏)に引き抜いた針をさらに1目戻って、左側(裏)から右側(表)に通しましょう。
左側の針を5~6cm引き抜いたら1でそのままにしておいた右側の針を次の(先程引き抜いた針の糸が交錯する)穴に針を半分くらい差し込んだら一旦とめて、針先に左側の糸を1回かけましょう。
糸をかけることで革の中で一重結びができます。
右側の針を左側(裏)に引き抜いたら、糸を左右に引っ張っていき、しっかりと糸を絞りましょう。
手前から数えて3つ目の穴から、4つ目の穴に向かって丸錐を刺して穴をあけましょう。
丸錐であけた穴に、右側の針を通して左側(裏)に引き抜きましょう。
引き抜きの終点に近づいたら、糸の裏側に白ボンドをつけて糸をぎゅっと引きましょう。
この時はみ出した余分なボンドは塗れた布ですぐに拭き取ってください。
裏側にでた2本の糸を際で切ります。
ほつれ止めの白ボンドをつけて、丸錐の柄で糸をしっかり押さえましょう。
縫い終わりの始末の完成です。
裏側が見えない場合
仕上がった時に裏側が見えない場合の糸の始末の方法です。
平縫いを終点の1つ手前まで進めて最後の1目は右側の針を左側(裏)に通して引き抜きましょう。
ことのき糸が2本とも左側(裏)に出ている状態になります。
裏側で2本の糸をひと結びしましょう。
白ボンドをつけてもう一度結んで引き締めましょう。
糸を引いて結び目の際で糸を切りましょう。
錐の柄で結び目をつぶしましょう。
縫い終わりの始末の出来上がりです。
いかがでしたか? 縫い目はきれいに仕上がりましたでしょうか。
これで手縫いの基本は完了です!手縫いができると作品作りの幅がグッと広がりますね!
ここでしっかりと縫い方をマスターして、すばらしい手縫いの作品をたくさん作ってください♪